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2015年10月の記事一覧

県立高校メキシコ州派遣交流プログラム


「県立高校メキシコ州派遣交流プログラム」で3年 宮森 まみ さん がメキシコに派遣されました。

埼玉県は、メキシコ合衆国メキシコ州と姉妹州県の協定を結んでいます。今年度から、友好親善の一環として、埼玉県立高校の生徒20名をメキシコ州に派遣し、現地の政府機関や学校等で交流活動を行うことになりました。

その記念すべき第1回派遣メンバーに、倍率5倍近い応募者の中から、本校の 宮森 まみ さんが見事選抜され、8月24日(月)から8月31日(月)までの8日間、メキシコで貴重な体験をしてきました。

帰国翌日の9月1日(火)には、全校生徒に対し、現地で使ったスペイン語も交えて帰国報告を行いました。また、10月1日(木)には県教育長に対して無事の帰国と交流の成果を報告しました。

現地の高校での交流の一場面 送られた伝統工芸品を手に

日墨文化学院にて、日本語学科の生徒と鶴を折る



「県立高校メキシコ州派遣交流プログラム」に参加して

                   埼玉県立坂戸西高等学校 3年 宮森まみ

今回この研修に参加して、沢山の素晴らしい経験をすることができました。

私は今まで進学して留学することになっても、アメリカやイギリスなどの英語圏の国に行きたいと考えていました。もちろんスペイン語を学んだこともありませんし、メキシコがスペイン語圏であることも知りませんでした。世界を舞台に働きたいとずっと考えていたのにも関わらず、私は世界に対して無知だったことを実感しました。

私がメキシコで最も素晴らしいと感じたことは、人柄です。実際に私もホテルのエレベーターで他の宿泊客と乗り合わせたとき、おはようとあいさつをされたり、清掃員に普通に世間話をされたりしました。まったく知らない人に対してもあいさつをしたり、手を振ったりします。日本では考えられないようなこともしばしばあり、それが成立するのは彼らが皆温厚で寛容であるからだと思いました。そんなメキシコ人ですが、信仰に厚い一面を持っており、また芸術面では繊細な感性を持っているのだなと感じる場面もありました。

英語が話せる人は思ったよりも多く、少し安心しましたが、実際に外国の人々と英語で会話するということは本当に難しいことでした。今まで机に向かって英語の勉強をしていた私にとって相手の言っていることを理解し、目を見つめ、相槌を打ちながら返答を考えるというように同時にいくつものことをこなさなければいけないということは強いプレッシャーを伴う経験でした。高校訪問の際には多くの学生達に囲まれ、質問をたくさんされました。「なんでずっと笑顔なのか?」「なぜ日本人は笑う時口を手で隠すのか?」など、あまり考えず普段やっていることなので返答に困りました。また、単語がなかなか出てこなくて口ごもっていると、ゆっくりで大丈夫だよと声をかけてくれ、質問の内容が理解できなくて、わからないと言ってもまったく嫌な顔することなく受け入れてくれました。

言語の壁は厚くても、コミュニケーションをとることは可能です。なんて言えばいいのかわからないから、どうせ伝わらないからと背を向けることは相手を拒否しているように捉えられます。身振り手振りや表情でも、自らアクションを起こすことが大切なことです。そうすれば、彼らは必ず手を差し伸べてくれます。多くの日本人は言葉が通じないからと外国人と関わることを嫌がる傾向があると思います。しかし、外国にはなんとかしようと努力してくれる人がたくさんいます。是非日本にも、異文化コミュニケーションに対して前向きな人が増えていくといいと思いました。

国際化が進む中で、母国語・英語・第二外国語が話せて当たり前だという時代が近付きつつあります。その時私達はどうなっているでしょうか。将来日本の第一線で働くことになるかもしれない可能性は誰にでもあるのです。私は、実際にメキシコで活躍する日本人の方々を見てそう感じました。

実りある未来を作るために今何が出来るのか。すべては自分次第だと思います。今回このプログラムに参加して得たものは私の人生の中でも大きな財産となりました。客室乗務員として世界を舞台に働くため、進学したら第二外国語はスペイン語を学びたいと思います。そして、大学で自分の可能性を育みたいと思いました。